体育の日

こんにちは、Dietitian Job(ダイエティシャンジョブ)運営会社(株式会社東洋システムサイエンス)大阪人材事業部 榎原です。

本日、10月14日は体育の日ですね。

「国民の祝日に関する法律」によると、体育の日は、「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。」という日だそうです。

来年は、オリンピック・パラリンピックが東京で開催されることに合わせて大会開会の7/24に移され、名称もスポーツの日に変わるそうです。

最近は、バスケットボール、ラグビー、バレーボール、陸上と世界大会が開催されテレビでの中継も多くされていて、日本の代表選手の活躍もとても注目されていますね。

私は少し前から某バレーボール漫画にはまっていたので、いつの間にやらバレーファンになり特によく見ています。

がんばれニッポン。

体育の日ということで!

読者の皆様は、運動習慣をもっておられますか?

『健康日本21』での目標にも掲げられているこの項目ですが、平成29年国民健康栄養調査によれば、習慣的な運動が出来ている割合は

男性35.9%

女性28.6%

なのだそうです。

また運動状況の指標として調査されている歩数に関しては、

男性6,846歩

女性5,867歩

という結果だったそうです。

ちなみに、健康日本21が始まった平成12年の運動習慣のある割合は男女それぞれ31.9% 27.4%だったので微増はしているようですが、年次推移をみると増減を繰り返している様子。

健康日本21(第二次)の目標では

この目標値の設定に関しては、ベースラインや実績値に比べて、運動習慣の割合はおよそ10%、歩数はおよそ1,500歩 増やす値を目標としています。

実はこれらの目標値には大きな根拠があるのをご存知でしょうか!

(参照)健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料 P.107~109 / PDF:133~135

まず運動習慣のある人の割合について

およそ10%増になっているのは、

「週1時間の運動実施者の割合を現状から 10%増加させると、国民全体のNCD発症・死亡リスクの約1%減少 が期待できる。」

ことが根拠になっているのです。

また、運動習慣の定義を1回30分以上の運動を1週間に2回以上行っている根拠についても、

「30 分・週2回(週1時間)の運動習慣を有する者は運動習慣のない者と比較してNCD 発症・死亡リスクが約 10%低いことが研究で示されている」

ことからで、こちらに関しては個人の健康に大きな恩恵を受けることがわかるデータかと思います。

歩数に関しては、

「歩数を1日 1,500 歩増加させることは、約 15 分間の活動時間の増加ととらえることができる。また、身体活動量に換算すると1日 0.75~1.0 メッツ時増加、エネルギー消費量では、 体重 70kg の男性で 50-70kcal、60kg の女性で 45-60kcal に相当する。こうした取組を1年間継続すると、食事の量(エネルギー摂取量)を変化させずに 2.0-3.5kg の減量が可能である。 なお、1日 1,500 歩の増加は、NCD発症および死亡リスクの約 2%減少に相当し、また、血圧を 1.5mmHg 減少させることが示唆されている。」

管理栄養士の方は栄養指導や特定保健指導などの場面で、食事だけでなく運動についても言及されていると思います。

根拠をしっかり示してお話すると受け入れがよくなる対象者さん患者さんもいらっしゃるので一つ使える知識かなと感じました。

さて、ここで質問なのですが、ご自身の年代の国民健康栄養調査の結果をみて、純粋にどう感じられますか?

私は正直、そんなに割合が高いのか!と驚いています。

たまにスポーツやランニングはしますが、習慣かと問われれば・・・(苦笑)

ここで『 Beyond2020』 という取り組みについても少しお話ししたいと思います。

冒頭に 『 Beyond2020 マイベストプログラムチラシ』を載せさせていただきましたが、Beyond2020 この取り組みをご存知でしょうか?

オリンピックのコンセプトの一つである、全員が自己ベストになぞらえて立ち上げられた企画です。

私もこれを機に、ヨガやレジスタントトレーニングを始めてみようかなと思っています。

目指せシックスパックス!逆三角形!!

2020.7.24 東京オリンピック・パラリンピック開催まで約9ヶ月。

スポーツの秋・読書の秋・芸術の秋…秋はいろんなことを始めるきっかけになる季節です。

運動に限らず、みなさんも目標を立てて、何か始めてみるのはいかがでしょうか?

NCD(Non-Communicable Disease):非感染性疾患。WHOの定義では、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度な飲酒などの原因が共通しており、生活習慣の改善により予防可能な疾患の総称。慢性疾患、生活習慣病などともいわれ、がんも含まれる。

参考:NCD Alliance Japan